【フルミスト点鼻液(経鼻インフルエンザワクチン)についてのご案内】
フルミストとは、注射ではなく鼻に噴霧するタイプのワクチンです。
痛みを感じることがなく、特に注射を怖がるお子さんには負担の少ない方法です。
このワクチンは、インフルエンザウイルスを弱毒化した生ワクチンで、ウイルスの入り口である鼻の粘膜に直接免疫をつけることができます。
☆アメリカでは2003年から、ヨーロッパでは2011年から広く使われており、日本でも今シーズンから使用可能となりました。
<メリット>
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痛みがない
注射を嫌がるお子さんも、安心して受けられます(左右の⿐腔に 0.1ml ずつ噴霧します)
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1回の接種で完了
従来の注射型ワクチンでは、13歳未満のお子さんは2回接種が必要ですが、フルミストは1回で済みます
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予防効果が長い
効果は約1年間続きます
鼻の粘膜に直接免疫をつけるため、従来の注射型ワクチンよりも高い予防効果が期待できるともいわれています
<デメリット>
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風邪のような症状が出ることがあります
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接種後1週間以内に、30〜40%の方に鼻水や咳などの風邪のような症状や発熱がみられることがありますが、1週間程度で治まります
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迅速検査で陽性反応が出ることがあります
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生ワクチンのため、接種後2週間はインフルエンザの迅速検査で陽性になる可能性があります
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接種前後において、タミフルなどの抗インフルエンザ薬の使用を控えていただく必要があります
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接種前48時間~接種後2週間は、タミフルなどを服用するとフルミストの効果が減弱する可能性が指摘されています(ゾフルーザの場合は17日との報告があります)
<注意点>
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鼻閉がある場合、効果が十分に発揮されない可能性があるため、症状が軽減してから接種することをお勧めします。
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ぜん息のコントロールが十分でないお子さんは接種をお控えください。
また、アスピリンや免疫抑制剤を服用中のお子さんも接種をお控えください。
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フルミストには卵成分が含まれているため重度の卵アレルギーがあるお子さんや、またゼラチンに対しアナフィラキシーなどの既往のあるお子さんは接種を避けてください。
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生ワクチンのため妊婦さんや妊娠の可能性がある場合は接種を避けてください。
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接種後1~2週間は、乳児あるいは免疫不全の方や免疫抑制剤を使用している方との接触を避けて下さい。
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お子さんの鼻への接種に対する抵抗が強く、安全に接種ができないと医師が判断した場合には実施を見合わせることもあります。
<その他>
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接種後に鼻漏やくしゃみが見られても再投与の必要はありません。ただし、接種時に強い抵抗があり十分に噴霧できなかった場合は、効果が期待できないことがあります
(この場合も再投与は必要ありません)
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フルミストの接種を選択された場合は、注射型ワクチンの投与はできません。
【対象年齢】2才〜18才の方
【接種方法】鼻に専用のスプレー器具を使って噴霧します。
鼻水が多い場合や泣いている場合は、事前に鼻水を除去し、またリラックスできるようにしておいてください。
※ お子さんの鼻への接種に対する抵抗が強く、安全に接種ができないと医師が判断した場合には実施を見合わせることもあります。
※ ワクチン接種後は15分程度クリニックで様子をみてから帰宅となります。
【接種費用】8000円 (自治体の助成がある場合はその差額となります)
お支払いは当日現金のみとなります
<助成がある場合、実際に窓口にてお支払いいただく金額>
朝倉市 2歳~中学3年生 5000円
筑前町 2歳~中学3年生 5000円
東峰村 2歳~高校生 5000円
18歳(高校生以外) 6000円
太刀洗町 2歳~中学3年生 6000円
【接種日】診療時間内
【予約方法】
LINEをご利用の場合
LINEにて「フルミスト」と入力して申し込みフォームから在庫確保をお願いします。
→実際にご来院される日時は通常診療枠として予約をお取りください。
→予約が取れない場合は直接ご来院ください。
→電話または窓口にてご予約ください。
→こちらから直接フォームで申し込むこともできます
原則キャンセルはできません。
※問診表および助成申請書類を事前にお渡しすることができます。
【他のワクチンとの接種間隔について】
当院ではフルミスト接種前後は、1週間程度の間隔をあけるようにします。
(生ワクチンとは4週間程度あける)
また、他のワクチンとの同時接種は行いません。
【フルミスト予診票】
経鼻弱毒生インフルエンザワクチン(フルミスト点鼻液)接種説明書・予診票
(説明文をお読みいただいた上で記入いただきますよう、宜しくお願いします)